ワックスの付け方を解説
この記事ではメンズワックスの付け方を解説します。
髪の毛を切った時は明日からはスタイリング剤を使ってしっかりとセットしようと意気込みますが、なかなか長続きしないものです。
続かない理由はさまざまですが、美容室の帰りのように決まらずに意気消沈、もしくはめんどくさくなってしまうという方が多いのではないでしょうか。
美容室の帰りのように決まらないのも、めんどくさくなってしまうのもワックスを付ける上での基礎をしらないことに他なりません。
ワックスの付け方を知り、自分流のやり方で時短セットを作ることがスタイリングの長続きの秘訣です。この記事ではワックスを付ける時の基礎から、その前段階である考え方まで解説しているので参考にしてみてください。
ワックスを付ける際の考え方
あくまでスタイリングの仕上げ
ワックスでヘアセットをするのではなく、ドライヤーとヘアアイロンで形づけた下地をワックスで仕上げるという意識でワックスを使いましょう。
ワックスで寝癖を治すことはできませんし、ワックスで外ハネやカールを作ることはできません。作った下地にワックスでツヤ感を出したり束感を出したりすることでヘアスタイルの完成度を上げることができます。
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付ける量が大切
ワックスはつける量がとても大切です。
よく分からなければ10円玉1つ分を目安にすると良いでしょう。
初めのうちは付けなさすぎて中途半端になってしまったり、逆に付けすぎてぺちゃんこになってしまったりするものです。そんな時も10円玉1つ分を目安にすればつけすぎることもつけなさすぎることもないので、まずは10円玉1つ分から始めてみましょう。
髪型に合ったワックスを選ぶ
どう付けるかと同じくらい、何を付けるかも大切です。
例えば強い立ち上がりが必要なベリーショートヘアにエアリーな仕上がりになる軽めのワックスをつけても理想の仕上がりにはなりません。逆にエアリーなニュアンスが魅力のヘアスタイルに立ち上がりの強いハード系のワックスをつけても髪型全体が重たい印象になってしまうので注意が必要です。
ワックスの付け方
1. 10円玉1個分のワックスを手に取る
上記の画像を参考にしながら、10円玉1つ分のワックスを手に取りましょう。だいたい指の第1関節でワックスをすくうイメージで手に取ると10円玉1つ分を手に取ることができます。
2. 手のひらでしっかりと伸ばす
10円玉1つ分のワックスを手に取ったら手のひらでしっかりと伸ばしましょう。ポイントは指の間までワックスをしっかりと伸ばすことです。
イメージとしてはハンドクリームを手に塗るようなくらいでちょうどいいかもしれません。ムラなくワックスをつけるために大切な工程なのでしっかりと行いましょう。
3. 根元から揉み込むようになじませる
10円玉1つ分のワックスを手に取り、手のひらで伸ばしたらワックスを髪の毛になじませていきましょう。この時のワックスの付け方ですが、よく使われる表現としてスーパーサイヤ人のように髪の毛を一度立ち上がらせましょう。
ヘアスタイルやドライヤーで形づけた下地をキープしたままワックスをつけていくのはかなり難しいのに加えて、ムラなくつけることはできません。
一度髪の毛を根元から握り込むようにして全体に豪快につけていきましょう。このステップで大切なことはまずはワックスを髪の毛全体にムラなくつけるということです。ただそれだけを意識しましょう。
有名美容室「OCEAN TOKYO」の代表である高木琢也さんがYoutubeに上げている出勤前のヘアセットがわかりやすいので参考にしてみてください。かなり手慣れた手つきでワックスを豪快につけているかと思います。
4. 手ぐしで毛流れをととのえる
ワックスを全体につけた後は髪の毛は爆発しているはずなので、手クシを使って立ち上げた髪の毛を下ろしていきます。
注意点は手のひらで押さえつけるように髪の毛を下ろすのではなくあくまで指と指の間に髪の毛を通していくようなイメージで、手を左右にバサバサしながらラフに下ろしていくことが大切です。
5. シルエットをととのえてセット完了
髪の毛を一通り降ろしたらスタイルの下地を整えていきます。このタイミングで毛束を作ったり前髪の分け目を整えたりしていきましょう。
ヘアアイロンやドライヤーでととのえたヘアスタイルの下地は多少崩れているかもしれませんが、しっかりと下地ができていれば意外ともとに戻るので安心してください。
ワックスを付けた後にキープ力を高めたい場合は仕上げが終わった後にヘアスプレーを振りかけるのがおすすめです。
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注意するポイント
根元からワックスをつける
ワックスは根元からつけましょう。もちろん毛穴の詰まりの原因になってはいけないので、根元付近というイメージでつけていきましょう。
頭皮にワックスがつくことを気にしすぎるあまり毛先付近のみにワックスをつけてしまうのは、セット後に毛先が重たくなってしまい動きがでなくなったり潰れてしまう原因になるので注意してください。
根元付近から毛先までワックスを全体的に馴染ませることでヘアスタイル全体が同じ質感になるので、意識したいポイントです。
10円玉1つ分から長さに応じて調整する
ワックスを付ける量は10円玉1つ分が目安となりますが、長さに応じて調整していきましょう。
ここで大切なことは10円玉1つ分はあくまで基準でスタイリングをしていくうちに自分の量を見つけることです。
自分のヘアスタイルの長さに応じて調整するようになるということは、自分の髪型について知ることにもつながります。つまるところ、ワックスを付けるのが上手い人というのは自分のヘアスタイルについて熟知している人のことです。練習を重ねて自分に合ったワックスの量を見つけましょう。
変にビビらずに付ける時は豪快に
これはワックスを付ける時に大切になることです。変に失敗を恐れておっかなびっくり作っていると逆にワックスの量が少なすぎてしまったり、ムラができてしまったりする可能性が高くなります。ワックスを付ける際は失敗を恐れずに、グワーっと付けてしまうことが大切です。もちろん、付けすぎには注意してください。
部位別のワックスの付け方
前髪へのワックスの付け方
前髪へのワックスの付け方は全体にワックスをつけ終わった後に手に残ったワックスで軽く整えるくらいでちょうど良いです。
基本的にワックスを付ける順番は後頭部から前に向かっていくのも、こういった理由が大きいです。手のひらにワックスが十分にある状態でワックスをつけてしまうと、前髪にワックスが多くなりすぎてしまうので注意してください。
むしろ前髪にはワックスはつけないという方もいるので、前髪へのワックスは慎重に付けるようにしましょう。
くせ毛へのワックスの付け方
くせ毛へのワックスの付け方は特に通常の髪質の方と変わりません。
むしろクセ毛の方はワックスを付けるにあたってメリットの方が大きい場合もあります。通常、動きを出すためにはヘアアイロンでカールを付けるといった工程が必要ですが、クセ毛の方はワックスを付けるだけで動きが出ます。
もちろん、クセ毛の強度によって変わってきます。強い天然パーマの方などはカットを工夫したり場合によっては縮毛矯正を行うなどが必要になってくる場合があるので担当の美容師の方とどのようにセットするのがベストかを決めるとよいでしょう。
軟毛へのワックスの付け方
軟毛で髪の毛を立ち上げるのが難しいという方は使うワックスの種類を工夫しましょう。
ワックスそのものが水分を多く含んでいる重たいものを使っては、髪の毛が立ち上がらない原因になってしまうので注意が必要です。ワックスに含まれる水分量の少ないドライワックスの使用がおすすめです。ドライワックスはツヤのないさっぱりとした仕上がりになりますが、ワックス自体の重さは少ないので軟毛との相性が良いです。
自分に合った付け方でカッコいいヘアスタイルに
いかがでしたでしょうか、ワックスの付け方について解説しました。ワックスの付け方は基本を抑えたらあとは実践あるのみです。何度もスタイリングをしていきながら自分流の付け方を習得していきましょう。